森田子龍

展覧会 現代書顕彰シリーズ第7弾

現代書巨匠たちによる
“臨書と創作のやりとり”展

2026年10月1日(木)–15日(木)

永井画廊(東京・銀座)

上田桑鳩 宇野雪村 森田子龍 井上有一

展覧会について

永井画廊は2023年から、「現代書の父」比田井天来の流れを汲む上田桑鳩、宇野雪村、森田子龍、井上有一らを中心に、現代書と戦後美術が熱く切磋琢磨していた時代に光を当て、世界的なアートの視野から現代書の意義を問う展覧会を続けています。

シリーズ第7弾となる本展のテーマは「臨書と創作のやりとり」です。画家の本領がデッサンにあるとすれば、書家にとってそれに当たるものは何か。もちろん同じではありませんが、その問いから浮かんだのが、古典を写す「臨書」でした。テーマは、シリーズにたびたび助言を寄せている墨人会会長・稲田宗哉の示唆によるものです。

歴史的な名品からの臨書と、そこから展開する創作。4人の仕事を並べ、それぞれの書家の本領に迫ります。

出品作家と作品

上田桑鳩

1899–1968

兵庫県吉川町(現・三木市)生まれ。1929年に比田井天来の門下となり、1933年に金子鷗亭らと書道藝術社を、1940年に奎星会を設立。1951年に日展へ出品した《愛》が議論を呼び、1955年に日展を脱退した。前衛書の先駆者で、森田子龍、井上有一らの師。

  • 《臨温泉銘》 折帖
  • 《無題》 1954年 54×76.5 cm

「温泉銘」(おんせんめい)は、唐の太宗皇帝による書の古典。王羲之の筆意を受け継ぎ、行書で刻まれた歴史的な名碑。

宇野雪村

1912–1995

兵庫県大庭村(現・新温泉町)生まれ。1932年に上田桑鳩に師事し、1940年に奎星会の設立に参加。1956年に日展を脱退。大東文化大学名誉教授。1984年に毎日芸術賞を受賞。師・桑鳩に始まる前衛書の理論的完成者とされる。

  • 《臨虢季子白盤銘》 折帖
  • 《“幽”のデッサン》 1955年 折帖

「虢季子白盤銘」(かくきしはくばんめい)は、中国・西周時代晩期(紀元前9〜8世紀)の青銅器の大きな水盤に鋳込まれた金文。その拓本をもとにした臨書。

森田子龍

1912–1998

兵庫県豊岡生まれ。上田桑鳩に師事。1952年に墨人会を結成し、『墨美』を主宰。海外での展覧会の企画などを通じて、書の海外進出に大きな役割を果たした。

  • 《臨建中告身帖》 1984年 軸装
  • 《舞》 1969年 140×70 cm

「建中告身帖」(けんちゅうこくしんじょう)は、顔真卿が72歳の建中元年(780)に書いた楷書の墨跡で、自筆の辞令。現存する顔真卿の肉筆の楷書として唯一のものとされる。出品作は、1984年に森田が「蒼龍通信」で地方の人たちの書を添削した際、参考として送った半紙の一字臨書(左上に「建中告身帖」のスタンプと印)を軸装したもの。

森田子龍について

井上有一

1916–1985

東京・下谷生まれ。1935年から41年余り、定年まで小・中学校の教員を務めた。1941年から51年まで上田桑鳩に師事し、1952年に墨人会の結成に参加。1957年のサンパウロ・ビエンナーレに日本代表として出品し、1959年にはドクメンタ(カッセル)に出品。1986年、京都国立近代美術館に代表作62点が収蔵された。

  • 《臨顔氏家廟碑》 1983年 各63.7×36.2 cm

「顔氏家廟碑」(がんしかびょうひ)は、唐の忠臣で書聖として知られる顔真卿が、72歳の晩年に父・顔惟貞の廟のため自ら撰文し書いた、楷書の最高傑作。井上は晩年の1983–84年、全2,800字を原寸で全臨した。臨書がそのまま創作ともなった仕事。

対談

臼田捷治 × 永井龍之介

日時
2026年10月3日(土)15:00–16:00
会場
永井画廊
定員
30名・無料(事前申込制、定員になり次第締切)
お申込み
電話またはメールで永井画廊へ
TEL 03-5545-5160
info@nagai-garou.com

臼田捷治(うすだ しょうじ) デザイン・文字文化ジャーナリスト。1943年長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業。『デザイン』誌(美術出版社)の元編集長。現代装幀史、グラフィックデザイン、文字文化の分野で執筆し、現代書にも造詣が深い。

永井龍之介 鑑定士。

チラシ

展覧会チラシの表面。上田桑鳩、宇野雪村、森田子龍、井上有一の臨書と創作の作品写真に、会期、10月3日の対談の案内、永井画廊の住所。
表
展覧会チラシの裏面。温泉銘、虢季子白盤銘、建中告身帖、顔氏家廟碑の解説、展覧会の趣旨、出品作家の略歴、永井画廊の連絡先と地図。
裏

永井画廊による展覧会チラシです。画像をクリックすると拡大表示します。

会場

永井画廊

NAGAI Art Gallery

住所
〒104-0061 東京都中央区銀座8-6-25
河北新報ビル5階(1階はPRONTO)
開廊時間
10:00–18:00(最終日は16:00まで)
休廊日
日曜・祝日
お問合せ
TEL 03-5545-5160 FAX 03-5545-5180
info@nagai-garou.com
展覧会ページ(永井画廊) 地図(Googleマップ)

企画・主催:永井画廊

展覧会の一覧へ